MRI Research Associates
DEPARTMENTS04

数理システム事業部

Outline
概要

数値解析技術を基盤として、工学分野に留まらず、地震・津波・気象、電磁波等の自然現象や、人流・物流や経済動向等の社会現象を解明し、課題解決に取り組んでいます。 課題解決に際しては、解析だけでなく、数理モデル構築から、現象の予測や推定等のシミュレーション、AIを活用したデータ分析まで取り扱います。

従来からの計算工学的アプローチに加え、知識工学的アプローチ(機械学習等のデータ駆動型)も手がけ、業務受託に留まらない新サービスの提供といったビジネスモデルを志向しています。様々な数値解析を駆使して独自に事業を展開しつつ、他部門とも連携して様々な事業を支援しています。

当事業部は、主な対象分野に応じ、社会科学系分野の『社会理工学解析チーム』 と、自然科学系分野の『解析ソリューションチーム』で構成されています。

Team
チーム(事例)紹介

社会理工学解析チーム

複雑化する社会の課題に対し、理工学的なアプローチにより定量的なデータ・アプリケーションを提供することで解決へと導きます。社会経済分析を軸に、複雑系科学を含む様々な理論や手法を駆使します。また、ソリューションとして、スマートフォンのアプリからWeb/DBまでエッジ・クラウドコンピューティングを手がけ、一貫したサービスを提供します。

<経済効果分析(地域間産業連関分析、応用一般均衡分析)>

官・民における政策や事業には、交通インフラやエネルギーインフラ、都市開発、研究開発といった有形・無形の多様な投資があります。その投資によってどのような経済的影響があるのか、経済的影響を計測するための手法の選定、データの入手・作成、計算システムの実装、計算を通じて便益帰着構造の計測を行っています。経済的影響の計測結果は、貨幣価値で評価することが困難な非計量効果や事業実施環境などとともに事業実施の総合的な評価に活用され、さらに利害関係者間の合意形成などに役立てられています。

<機械学習(医療ビッグデータ解析・行動識別)>

要介護リスク推定AIとして、高齢者のバイタルデータから「今後1年以内に、要介護に認定されるリスク」を定量的に推定するAIモデルを設計・実装しています。また、人間行動の画像からの識別AIとして、労働集約型の産業における「現場作業の行動識別」や「作業記録の自動化」、「人員配置の最適化」を目的とした研究を行っています。

解析ソリューションチーム

構造・流体解析などの長きにわたる経験から蓄積した「数値解析技術」を活用し、自然科学全般から社会課題まで、その適用範囲を拡大しています。微視的・演繹的・計算工学的なアプローチにとどまらず、方程式モデルと機械学習モデルのハイブリッドによる精緻化やスパコンを活用したHPC(High Performance Computing)による大規模数値計算、都市デジタルツインを活用したリアルタイムシミュレーションといった新しいアプローチも志向しています。

<エネルギー需給最適化>

再生可能エネルギーやEVが普及し、社会における発電・蓄電の状況は大きな転機を迎えています。各家庭や企業が個別に発電機を所有する事業者になりつつある今、将来のエネルギー需給を予測し、適切なインフラ整備(配送電設備の強化)を行う必要があります。当事業部では三菱総合研究所と共に、エネルギー需給をシミュレーションするためのモデル構築に取り組んでいます。省エネルギー化の観点からも、社会における最適なエネルギー運用の在り方を、具体的な数値を基に提案することを目指しています。

<原子力・放射線解析>

原子力施設で起こり得る事故のシナリオを分析し、確率論的手法に基づいてリスクを評価しています。また、放射線を対象とした「防護施策の立案」や「健康への影響評価」に必要な、「放射線遮へい解析」や「被ばく線量の評価」を行っています。放射線は工業分野における材料加工やがん治療にも用いられますが、放射線に関わる「広範な知識」と「経済分析の技術」を組み合わせることにより、放射線利用の経済規模も評価しています。これらの成果は、原子力の規制・利用、福島復興のための政策などに取り入れられています。

Message
応募者の皆さまへ

複雑化する社会・経済への理解をすすめ、よりよい社会を実現するために、複合的な解析への期待が高まっています。われわれは国内外のアカデミックな知見も取り入れつつ、高度なノウハウをもった専門家集団として解析サービスを展開します。その解析技術によって得られる定量的なエビデンスを提供するだけでなく、IoTといった仮想空間と現実空間を融合する技術も通じて、社会の課題を解決していくことに意欲を持つ方を歓迎します。