MRI Research Associates
データサイエンス事業部 
リサーチソリューションチーム
PROJECT STORY10
統計改革で躍進する
データサイエンス事業部
MRAのデータサイエンス事業部の専門家たちは、「統計は社会インフラの一つだ」と胸を張り、
統計の企画、設計から調査、集計まで行っている。
内田 実

データサイエンス事業部
リサーチソリューションチーム
事業リーダー
2003年入社
工学部 情報コミュニケーション工学科 卒

運動が好きで、中学でバレーボール、高校でラグビー、大学でサイクリング、現在はフットサル、バスケットボール。「最近始めた趣味は、アドベンチャータイプのバイクに乗ること」

Minoru Uchida
小林 裕子

データサイエンス事業部
経済社会分析チーム
チームリーダー
2018年入社
理学研究科 数学専攻 修了

学生時代は華道部、修論のテーマは純粋数学の整数論。趣味は美術鑑賞と散歩。「印象派のモネとルノアールが好きで、休日には美術館巡りを楽しんでいます」

Hiroko Kobayashi
渡邊 智彦

データサイエンス事業部 副部長
リサーチソリューションチーム
チームリーダー
2010年入社
商学研究科 金融・証券論専攻 修了

小学校から大学までサッカーを。ポジションはミッドフィルダーで司令塔。読書は「歴史小説が好きで、司馬遼太郎、藤沢周平、城山三郎などの作品をよく読みます」

Tomohiko Watanabe

01
データサイエンス事業部とは

データサイエンス強化のためにプロが集結

MRAは、調査、数値解析、統計作成など専門性の高いスキルを持ったプロ集団だ。2018年、各分野で調査、統計業務に携わっていた社員が集まり、データサイエンス事業部が新たにできた。同部リサーチソリューションチームのリーダー渡邊智彦は、総合政策支援部を経てデータ解析事業部に配属になって以降、統計を担当してきた。内田実は、科学技術システム部などで環境系の仕事を経験した後、統計の仕事に就いた。2018年、キャリア入社の小林裕子は、前職は国家公務員で、長年、公的統計の業務に携わっていた。先ずは、現在、取り組んでいるプロジェクトを渡邊と内田に聞いてみた。

内田
「経済産業省・農林水産省の『容器包装利用・製造など実態調査』を担当しています。家庭から出るごみを減らすため、1995年に、容器包装リサイクル法が制定されました。その法律に則り、ガラスびん、ペットボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装の4品目を対象に、容器包装の利用・製造などをする事業者の量や比率などの再商品化義務量を決めるための値を把握することを目的とした統計調査です。長年、三菱総合研究所(以下、略称MRI)が経済産業省から委託されていましたが、2015年以降、MRAがプライム受注(※)しています。私は総務省が管理する名簿からこの調査の発送先事業者を抽出して調査票を送り、それを回収して統計表を作成します。企業の抽出はランダムですが、統計学的な誤差率の範囲になるように抽出数を決め、数が少ない業種の場合は全数調査を行うこともあります」
※「プライム受注」:顧客と直接受注契約を結ぶ一次請けのこと
渡邊
「中小企業・小規模事業者の実態調査を行っています。お客様は中小企業庁で、MRIと共に、2011年以降、調査を行っています。全国から約10万社を抽出し、財務面や基礎的なデータを調べ、調査結果を集計し、統計表を作ります。調査結果は中小企業庁や政府統計のホームページに掲載されます」

02
役割/強み

統計は、日本全体の数字を作る仕事

渡邊
「私は介護施設の調査も担当しています。国は日本全体の介護施設の状況を把握したいのですが、全部の施設を調査するのは現実的に無理なため、その中からサンプルとして何分の1かを無作為に抽出して調査しています。それを基に拡大推計して日本全体の統計データとしています。言うなれば、データサイエンス事業部の私たちの仕事は、日本全体の数字を整備することなのです。
回収した調査票の集計によって得られた統計を一次統計と呼びます。近年、その一次統計が実態とかけ離れているのではないか、という疑問の声が政府内で上がり、国は統計の精度を高めようとしています。内閣府が推計して発表する日本のGDP(国内総生産)は、一次統計と一次統計を組み合わせた二次統計で作られているため、一次統計精度をきちんと保つ必要が生じます」

一次統計、二次統計とは、それぞれ何だろう?

内田
「私の担当の一つに、都道府県別のエネルギー統計調査があります。それを作るにあたり、調査票を配って集計するということはしていません。一次統計である石油など消費統計調査、エネルギー消費統計調査、総合エネルギー統計を基にして各都道府県の値を推計しています。このような一次統計を加工して作成する統計を、二次統計や加工統計と呼びます」
小林
「公的統計には様々な種類があり、調査目的に応じて調査項目や調査方法は異なりますが、本質的な考えや仕事の進め方には共通している点が多いです。そのため、データサイエンス事業部では、社員間の情報交換を活発に行っています」

03
今後の展望

MRAは、統計改革のすべての面に関わっていく

渡邊
「政府の統計改革(公的統計の抜本的見直し)が始まったことで、私たちは、政府の新しい統計の設計や企画にも参加させてもらっています。統計を設計する際の課題は何か、どう見直したらいいか、といったことを考えて提案するコンサルティング的な仕事です。一次統計で日本の数字を作る、一次統計を活用して二次統計を作る、といったこれまでの業務に、そうした新しい統計の設計・企画を加えた三つのミッションを達成するため、MRAは組織を改編して、データサイエンス事業部を新しく設けたのです。その中で、私と内田は一次統計と二次統計、小林は統計の研究を主に行っています」
内田
「今回の統計業務のデータサイエンス事業部への集約は、統計改革のすべての面に関与していきたいというMRAの意志の表れです」
小林
「この事業部自体が、革新的なプロジェクトと言えます」
渡邊
「統計改革によって、私たちは新しい統計の立ち上げに関わることができる。実際に数字を作ることもできる。その成果をGDPに活かして使ってもらうこともできる。統計の仕事は、今とても面白いです。なにしろ日本の統計を自分の手で新たに作っていくのですから」
小林
「職場では、土地の所有面積の一次統計を作成している人と、それを使って分析を行っている人が並んで座っています。自分の仕事の成果を利用している人を目の当たりにすると、自分が役に立っている実感が湧いて、仕事に対する意識が高まります」

ますます必要とされる統計の専門家

社会の注目を集めるようになった統計だが、人材へのニーズはどうなのか?

小林
「統計が非常に大事な情報インフラであることが認識され始めたのは最近ですので、大学などで統計学を専門に勉強した人は少ないのが実情です。そのため政府は、民間に統計業務の委託を行おうとしていますが、企業の方でもすぐには統計専門の人を増やしたり、育成したりすることはできません。政府の統計改革は2030年ぐらいまでロードマップが描かれています。これからますます統計を学んだ人が必要とされることでしょう」
渡邊
「新しくできた調査や統計に立ち会い、数字を作っていく仕事は刺激的で、実にやりがいがあります。私たちと共にチャレンジしていく人を求めています」

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