日本災害情報学会第30回学会大会で当社社員が優秀発表賞を受賞

2025年5月29日

日本災害情報学会が主催する2025年3月15日~16日開催の第30回学会大会において、当社技術・安全事業部所属 則竹桃実 が発表した「大規模水害時の避難のあり方の検討―江東5区民間施設へのアンケートを踏まえた推計―」が優秀発表賞を受賞しました。

気候変動による影響の一つとして大規模水害の発生が予測される中、海抜ゼロメートル地帯を多く含む東京都の江東5区(足立区、江戸川区、葛飾区、江東区、墨田区)では、大規模水害発生時に浸水しない区域へ行政界を超えて避難する「広域避難」が推奨されています。一方で、避難時の交通の確保等、広域避難実現の難しさも同時に指摘されており、広域避難一択ではなく、域内避難とのバランスを踏まえた避難の最適化の検討が求められています。本発表では、民間施設へのアンケート調査結果に基づいて、江東5区を対象に、町丁目内では避難ができず、人命の危機にさらされる人数を推計しました。その結果から、大規模水害時の避難の最適化に向けて、広域避難を優先させるべき町丁目等を考察しています。

参照リンク:都市工学科 木村 明さん(B4・受賞当時)、成井 竣亮さん(学部研究生・受賞当時)、都市工学専攻 則竹 桃実さん(M2・受賞当時)が日本災害情報学会第30回学会大会 優秀発表賞を受賞されました

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