MRI Research Associates
代表取締役社長 小川 俊幸

TOP INTERVIEW

「専門性」と「社会貢献」をキーワードに
未来を切り拓く夢と情熱を持ち、挑戦しよう!
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専門性という強みを生かした存在感のある会社に

人口減少やエネルギー・環境問題、医療・介護問題、災害など、日本社会は、様々な課題を抱えています。その解決に貢献し、お客様とともによりよい未来社会の創造「未来共創」を目指す三菱総研グループにおいて、三菱総合研究所(以下、略称MRI)の戦略的パートナーとして、1984年に設立されたのが当社エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ(以下、略称MRA)です。先端的な数値解析や統計作成など、専門性の高い技術・スキルに強みを発揮する「プロの専門家集団」であり、統計調査・分析などグループの基盤となる調査機能を担っています。

今後は、当社ならではの専門性に磨きをかけながら、MRIとの事業連携をより一層強化しつつ、EBPM(証拠に基づく政策立案)に応えるシンクタンクとして、リサーチ事業、データサイエンス事業、解析事業を拡大していく予定です。MRIを百貨店にたとえるならMRAは「ブティック的専門店」としてグループ内での存在感を高めていきたいと思っています。

その布石として、組織の大改編も実施しました。リサーチ系の事業部は、5つに分かれていたものを、社会システム事業部、サステナビリティ事業部、技術・安全事業部の3事業部体制に再編しました。さらに、データサイエンス事業部、解析事業の中核を担うエンジニアリング事業部、大型の政策執行受託事業を担うマネジメント事業推進部を全社横断機能部署として明確に位置付けました。これによって事業部内だけでなく、事業部間におけるシナジーを生み出しやすい組織構成へと生まれ変わりました。

とはいえ、組織という入れ物を変えても、人財が活躍できなければ会社として機能することも、お客様に価値を提供することもできません。そのため、労働時間の適正化、サテライトオフィスや在宅勤務など働きやすさの向上に積極的に取り組むとともに、人財育成にも力を入れていきたいと考えています。

02

成功や失敗の経験が人を育てる

さて、私も30数年前は、皆さんと同じように将来の進路に悩む学生でした。シンクタンクに興味を持ったきっかけは、大学で交通計画をテーマとする研究室に入り、道路ネットワークの渋滞予測の研究をしたことです。勉強していくなかで、社会インフラの構想・計画・評価に興味を持ち、卒業後も、そのような仕事に携わっていきたいと強く思うようになりました。そこで選んだのが、官公庁の仕事に強みを持つMRIでした。

最初の仕事は、リニアモーターカーの技術調査や高速道路の費用対効果分析、当時構想段階だった電気自動車の利活用ニーズ調査など、未来の交通システムを検討するものでした。学生時代に自分が思い描いた仕事ができたのは、本当に幸運だったと思います。

私のキャリアのターニングポイントとなったのは、1996年から7年に渡って担当したITS(Intelligent Transportation Systems:高度道路交通システム)の構想・実現プロジェクトです。これはICT※の活用により、事故や渋滞、環境対策など道路交通が抱える課題を解消するなど、理想的な交通社会の実現を目指すものでした。今、皆さんが使っているETC(自動料金収受)やVICS(ナビゲーション)など、まさに、今日の道路交通システムの礎をつくった仕事と自負しています。
※ICT :Information and Communication Technology

これらの仕事で学んだのは、常に「社会的に意味があるものは何か」を問うことでした。言いかえれば、未来のより良き社会はどの方向にあるのかを見極め、実現のためのアプローチ方法を明らかにしたら、いかに困難でもその道を貫くことです。

ITSプロジェクトは、自動車メーカーや通信会社、電子機器メーカーなど、多くのステークホルダーがいて、調整作業には本当に苦労しました。しかし、やり遂げた時は、お客様からも感謝の言葉をたくさんいただき、会社の利益にも大きく貢献できて、自分自身も大きく成長できた仕事だと思います。

一方で、ずっとキャリアが順調だったわけではありません。その後、会社の方針で、まったく未経験のソリューション事業にチャレンジすることになりました。会社は新規事業ということで、資金も人もつぎ込みましたが、何年も試行錯誤を繰り返すことになりました。

プロジェクトは、年上の人や異なる専門分野を持った人など、色々な人の協力がないと成功しません。若くしてリーダーを任された私は、自分のやり方を貫くことに一生懸命で、それぞれのメンバーの話を聞くことをしませんでした。人の力を活かしていく、それこそがマネジメント力なのです。そのことに、失敗してやっと気付くことができました。

このように、成功や失敗を含め多くの経験をしたことが、今日の私の財産となっています。

03

未来を切り拓く夢に向かって、強い意志を持ちチャレンジしよう

今、MRAはMRIの戦略的パートナーという位置づけを堅持、進化させていくだけでなく、会社独自の事業も拡大していくことで、三菱総研グループにおける存在感を高めていこうとしています。この未来像を実現するために中心となるのは、これからのMRAを形づくっていく若い世代です。

実際、当社では、若さという武器を最大限に発揮してアグレッシブにプロジェクトに取り組み、かつての私がそうであったように、成功・失敗を繰り返しながら驚くほどの成長を続けている若手が多数います。中には、20代後半でプロジェクトリーダーとして活躍している人も少なくありません。社長就任以来、日々頼もしさを増していく若手社員を目の当たりにしたことで、「若いうちから経験を積め、成長できる環境がMRAにはある」という思いも強くなっています。

とはいえ、未来を切り開く仕事には、多くの困難や壁が待ち受けているのも事実です。それを乗り越えていくために最も必要なことは、未来を夢みる明るさ・前向きさです。明るい希望を持ちながら、何ごとにもぶつかっていくことです。私たちの仕事では、専門性は重要なキーワードですが、知識やスキルは後からでもついてくるものだと思います。何ごともチャレンジして、そのなかで色々な知識やスキルを身につけていけばいいのです。そのためには、社会や他者への関心を持つこと、社会への貢献意欲が不可欠です。これらは自らを成長させるだけでなく、仕事を進めるうえでの原動力にもなるはずです。

夢を描き、情熱を持ち、何ごとにも前向きに、誠実・真摯に取り組む姿勢こそが未来の社会を切り拓くのです。大変な仕事だと思いますが、旺盛なチャレンジ精神と強い意志を持っている方、私たちとともに未来をつくる仕事にチャレンジしようではありませんか。

Profile
三重県四日市市生まれ
工学研究科 土木計画学専攻 修了
三菱総合研究所(MRI)入社
MRA社長に就任
MRI入社後は、交通計画、ITS(高度道路交通システム)、事業評価などを担当後、シンクタンク部門本部長、統括室長、経営企画部長を歴任。2017年MRA社長に就任。
MRAは、みんな親切で、若手が意見を明確に言うところが好き。自身の性格は、若い頃は「瞬間湯沸かし器」と呼ばれるくらい短気だったが、最近は大人になり人の話を聞いて調整するようになったとはもっぱら周囲の評。
趣味は多彩。プロ野球観戦は、自他共認める熱狂的な中日ドラゴンズファン。週末は健康のため1,000mの水泳。音楽は、70〜80年代ロック(レッドツェッペリン、ピンクフロイド、ロキシーミュージック)。映画は、「ブレードランナー」、「ニューシネマパラダイス」、「レオン」、「フィールドオブドリームス」、読書は、経営書以外では村上春樹、村上龍が好き。